レジストリ研究一覧(2018年度)

難病疾患の研究課題一覧

日本医療研究開発機構(AMED)の「難治性疾患実用化研究事業」、または、厚生労働省の「難治性疾患政策研究事業」で運営されている研究課題を掲載しております。
掲載されている研究課題一覧表は、日本医療研究開発機構(AMED)が2017年8月及び2018年8月に約300の研究班を対象に実施したWebアンケート調査のもと、各研究班より公開の了承を頂いた研究課題をもとに掲載しております。

日本医療研究開発機構(AMED)の「難治性疾患実用化研究事業」

本事業は、「発病の機構が明らかでない」、「治療方法が確立していない」、「希少な疾病である」、「長期の療養を必要とする」の4要素を満たす難病に対して、病因・病態の解明、画期的な診断・治療法の開発を推進し、全ての難病患者が受ける医療水準の向上を図ることを目的としています。

研究課題名 研究代表者名 レジストリ名 対象疾患
ニーマン・ピック病C型の病態解明と革新的治療薬の開発に関する研究 中村浩之 ニーマン・ピック病C型
RYR2遺伝子異常に起因するカテコラミン誘発性多型性心室頻拍等の遺伝性不整脈の原因解明 大野聖子 カテコラミン誘発性多形性心室頻拍レジストリ カテコラミン誘発性多形性心室頻拍
インプリンティング疾患の病因病態解明 松原圭子 なし ヒトインプリンティング疾患(Silver-Russell症候群、Beckwith-Wiedemann症候群、Prader-Willi症候群、Angelman症候群、Kagami-Ogata症候群、Temple症候群、新生児一過性糖尿病、偽性副甲状腺機能低下症、16番染色体母性片親性ダイソミー、20番染色体母性片親性ダイソミー)
胎児発育不全で新規同定した遺伝子変異機能解析:エピゲノム脆弱性を背景とする新たな疾患概念の提唱と世界初のエピゲノム編集技術による治療法開発 河合智子 National Center Biobank Network 胎児発育不全
Precision Medicineによるパーキンソン病の次世代治療ストラテジー開発 佐竹渉 パーキンソン病レジストリ パーキンソン病
統合的な遺伝解析を用いた中枢性過眠症の感受性遺伝子の同定及び病態の解明 宮川卓 ナルコレプシー及び各種睡眠障害の感受性遺伝子の同定と機能解析 中枢性過眠症:特発性過眠症、真性過眠症、ナルコレプシー等
ゲノム編集によるアレルラベリングを利用した重症先天性好中球減少症の病態解明 岡田賢
プロドラッグを用いた脳クレアチン欠乏症の病態解明に基づく診断治療戦略の創出 立川正憲 脳クレアチン欠乏症候群患者登録システム クレアチン脳欠乏症
網膜色素変性症に対する遺伝子特異的治療実現を目的とした、集約的遺伝解析とゲノム編集技術による病態解明 西口康二 Japan Retinitis Pigmentosa Registry Project 網膜色素変性
脂肪代謝から紐解く炎症性腸疾患の病態解明 筋野智久 腸管上皮付着菌 炎症性腸疾患

厚生労働省の「難治性疾患政策研究事業」

難治性疾患政策研究事業は、難病の診療体制の構築、疫学研究、普及啓発、診断基準、診断ガイドラインの作成、小児成人期移行医療などを推進し、関連研究やデータベースなどとの連携を図っています。

研究課題名 研究代表者名 レジストリ名 対象疾患
神経変性疾患領域における基盤的調査研究 中島健二 ハンチントン病レジストリ ハンチントン病
神経変性疾患領域における基盤的調査研究 中島健二 紀伊 ALS/PDC レジストリ 紀伊 ALS/PDC
特発性心筋症に関する調査研究(29080201) 筒井裕之 わが国における拡張相肥大型心筋症を対象とした登録観察研究 拡張相肥大型心筋症
ミトコンドリア病の調査研究 後藤雄一 ミトコンドリア病患者登録システム ミトコンドリア病
プリオン病及び遅発性ウイルス感染症に関する調査研究 山田正仁 PMLサーベイランス患者調査 進行性多巣性白質脳症
プリオン病及び遅発性ウイルス感染症に関する調査研究 山田正仁 亜急性硬化性全脳炎サーベイランス 亜急性硬化性全脳炎
特発性正常圧水頭症の診療ガイドライン作成に関する研究 新井一 特発性正常圧水頭症の前向き観察研究 特発性正常圧水頭症
難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究 滝川一 原発性胆汁性胆管炎、原発性硬化性胆管炎、バッドキアリ症候群、肝外門脈閉塞症、特発性門脈閉塞症
先天性呼吸器・胸郭形成異常疾患に関する診療ガイドライン作成ならびに診療体制の構築・普及に関する研究 臼井規朗 新生児横隔膜ヘルニアの治療標準化に関する研究:新生児横隔膜ヘルニアに関する実態調査 先天性横隔膜ヘルニア
軟骨炎症性疾患の診断と治療体系の確立 鈴木登