| 項目 | 内容 | |
|---|---|---|
| 事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
| 研究課題名 | 水疱性類天疱瘡の発症機序の解明と発症リスク因子の同定 | |
| 研究代表者名 | 氏家英之 | |
| 研究代表者の所属機関名 | 国立大学法人北海道大学 | |
| 研究対象疾患名(または疾患領域) | 水疱性類天疱瘡 | |
| 研究のフェーズ | 病態解明研究 | |
| 難病プラットフォームとの連携の有無 | なし | |
| 研究概要 | 【研究の背景・必要性】 水疱性類天疱瘡(BP)は、痒みの強い紅斑や水疱・びらんが全身に生じる自己免疫性水疱症で、表皮基底膜部に存在する類天疱瘡抗原(BP180、BP230)に対する自己抗体によって生じる。本疾患は70歳以上の高齢者に好発する。治療は主に長期間のステロイド内服が用いられるが、副作用の少ない疾患特異的治療法の開発や発症予防法の確立が望まれている。我々の最近の知見により、BPの発症機序には「制御性T細胞(Treg)」や「加齢」が深く関わっていることが明らかになってきた。近年、2型糖尿病治療薬であるDPP-4阻害薬や、免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体の投与に伴うBPの報告が急増し問題となっており、発症リスク因子の同定が急務となっている。 【研究の目的】 本研究の目的は、「加齢」と「薬剤誘発性」に着目してBPの発症機序を解明し、発症リスク因子を同定することである。そこで、下記3項目の研究を実施する。 ①加齢に着目した免疫寛容破綻機序の解明 ②DPP-4阻害薬誘発性BPの発症機序と発症リスク因子の解明 ③抗PD-1抗体誘発性BPの発症機序と発症リスク因子の解明 【特色・独創性】 本研究では、「Treg機能不全」と「加齢」をモデルマウスで再現し、更にDPP-4阻害薬や抗PD-1抗体を投与することで実際の患者に類似した病態をモデル動物に再現する点で独創的である。 【類似研究・競合に対する優位点・国際的に見た研究の立ち位置】 BPの基礎的研究は我々が世界をリードしており、類似研究は国際的にほとんど行われていない。モデルマウスを既に複数有していることや、BP患者検体を豊富に保有していることが優位点である。 【期待される成果・将来展望】 本研究によって、BPおよび薬剤誘発性BPの発症機序や発症リスク因子が明らかになることが期待される。 本研究成果を基盤として、薬剤誘発性BPの発症を事前に回避(予防)する方法の実用化を目指す。類天疱瘡(後天性表皮水疱症を含む)診療ガイドライン(日本皮膚科学会雑誌 2017, J Dermatol 2019)の次回改訂に資するエビデンスを創出する。また、本研究で得られたBPの発症機序の知見をもとに、副作用の少ない疾患特異的治療法の開発を進めていく。 | |
| レジストリ情報 | ||
| 難病プラットフォームとの連携の有無 | なし | |
| 対象疾患/指定難病告示番号 | 類天疱瘡(後天性表皮水疱症を含む。)/162 | |
| 目標症例数 | 260 例 | |
| 登録済み症例数 | 429 例 | |
| 研究実施期間 | 2018年4月~2023年12月 | |
| レジストリ名 | 水疱性類天疱瘡および対照群の臨床情報 | |
| レジストリの目的 | 自然歴調査;患者数や患者分布の把握;試料採取;バイオマーカーの探索;遺伝子解析研究 | |
| レジストリ保有者のPMDA面談経験の有無 | なし | |
| 臨床情報の調査項目 |
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| 調査項目 | ||
| 第三者機関からの二次利用申請可否 | 不可 | |
| レジストリの企業利用について | 企業が利用することについては、患者の同意を取得していない | |
| 二次利用申請を受けた場合の対応方法 | ||
| レジストリURL | ||
| バイオレポジトリ情報 | ||
| 生体試料の種類 | 血漿・血清;DNA | |
| 収集サンプル数 | 235 | |
| 生体試料の登録例数 | 235 | |
| DNA登録例数 | 235 | |
| 全ゲノム解析済み症例数 | 0 | |
| 全エキソーム解析済み症例数 | 0 | |
| 外部バンクへの寄託 | ||
| 外部からの使用申請の受け入れ可否 | 不可 | |
| 外部からの使用申請への対応 | ||
| 担当者連絡先 | ||
| 北海道大学 氏家英之 h-ujiie●med.hokudai.ac.jp | ||
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