| 項目 | 内容 | |
|---|---|---|
| 事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
| 研究課題名 | 中條-西村症候群様新規プロテアソーム関連自己炎症性症候群の病態解明 | |
| 研究代表者名 | 邊見弘明 | |
| 研究代表者の所属機関名 | 岡山理科大学 | |
| 研究対象疾患名(または疾患領域) | 中條?西村症候群疑い症例 | |
| 研究のフェーズ | 病態解明研究 | |
| 研究概要 | プロテアソームは、不要となった細胞質内タンパク質の除去に関与するタンパク複合体である。このプロテアソームを構成しているサブユニットの遺伝子変異により、プロテアソーム関連自己炎症性症候群(PRAAS)と呼ばれる自己炎症性疾患が発症する。過剰な不要タンパク質の蓄積により、I型インターフェロンや炎症性サイトカインの産生が亢進することが病態に貢献していると考えられているが、適切なモデルマウスがなくその病態はほとんど不明である。我々は、PRAAS様の症状を呈する乳児期発症自己炎症性疾患患者において、プロテアソームのβ1iサブユニットにアミノ酸置換を伴う新規のデノボヘテロ変異(β1iX変異とする)を見いだした。そして、この変異をマウスに導入したところ(β1iX変異マウスとする)、β1iXヘテロ変異マウスにおいて、B細胞やT細胞などリンパ球が減少する一方で、単球や好中球が増加することが明らかになった。これらの所見は、患者末梢血においても認められたこと、また、患者由来不死化B細胞とβ1i Xヘテロ変異マウス由来細胞の双方において、β1iタンパク質の成熟障害と共にプロテアソーム活性の低下が認められたことから、β1i Xヘテロ変異が病因となっていることが示唆された。本研究では、このユニークな表現型を示すβ1iX変異マウスの解析を患者および患者由来細胞の所見と比較しながら進めるとともに、PRAAS様の患者のさらなるスクリーニングにより新規変異を探索している。プロテアソームの機能異常はPRAASばかりでなく、老化や神経変性疾患においても認められる。本研究により、PRAASおよびプロテアソーム機能異常によって生じる病態の解明、その制御方法の開発へとつながる成果が得られることが期待される。 | |
| レジストリ情報 | ||
| 対象疾患/指定難病告示番号 | 中條?西村症候群疑い症例 | |
| 目標症例数 | なし | |
| 登録済み症例数 | 9 | |
| 研究実施期間 | 2017年4月~2020年3月 | |
| レジストリ名 | ||
| レジストリの目的 | 遺伝子解析研究 | |
| 調査項目 | 臨床情報(中條ー西村症候群を疑う理由)とゲノム情報 | |
| 第三者機関からの二次利用申請可否 | 不可 | |
| 二次利用申請を受けた場合の対応方法 | ||
| レジストリURL | ||
| バイオレポジトリ情報 | ||
| 生体試料の種類 | DNA | |
| 収集サンプル数 | 9例 | |
| 外部バンクへの寄託 | なし | |
| 外部からの使用申請の受け入れ可否 | 不可 | |
| 外部からの使用申請への対応 | ||
| 検査受け入れ情報 | ||
| 1 | 検査内容/対象疾患名(あるいは領域名)/指定難病告示番号 | PSMB8遺伝子変異解析/中條ー西村症候群/268 |
| 検査方法 | 遺伝子解析 | |
| 検査実施場所 | 研究室内 | |
| 保険収載の有無 | なし | |
| 検査実施費用の確保方法 | 研究費(AMED);研究費(厚生労働科学研究費補助金);研究費(文部科学省の科学研究費) | |
| 検体検査結果の利用内容 | 診断 | |
| 検体検査の品質・精度管理 | 研究として実施 | |
| 検査または検査結果に関する相談の受け入れ可否 | 受け入れ可能な検査実施施設の紹介可能 | |
| 相談方法 | 和歌山県立医科大学皮膚科 金澤伸雄までメールしてください(nkanazaw●wakayama-med.ac.jp) | |
| 担当者連絡先 | ||
| 和歌山県立医科大学 先端医学研究所 生体調節機構研究部 改正恒康 email: tkaisho●wakayama-med.ac.jp和歌山県立医科大学 皮膚科 金澤伸雄email: nkanazaw●wakayama-med.ac.jp岡山理科大学 獣医学部 獣医学科 邊見弘明h-hemmi●vet.ous.ac.jp | ||
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