項目 | 内容 | |
---|---|---|
事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 心臓核医学検査による特発性心筋症病態層別化指標の確立 | |
研究代表者名 | 坂田泰史 | |
研究代表者の所属機関名 | 大阪大学大学院医学系研究科 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 特発性心筋症 | |
研究のフェーズ | エビデンス創出研究 | |
研究概要 | 本研究の対象疾患は特発性心筋症である。特発性心筋症は特異的な治療法が確立されておらず、最重症例治療である心臓移植の約8割を占める。初期は同様の臨床像を呈しても、β遮断薬などの心筋保護薬で心機能が改善する例(リバースリモデリング)、緩徐な進行例、急速に進行し予後不良な例まで多様である。予後良好であるリバースリモデリングを呈しうる可塑性を有する心筋か否かを病初期に予測できる臨床指標も十分でなく、層別化指標の確立が望まれている。核医学検査は、心筋血流のみならず心筋代謝など心筋症病態に重要な情報を供給する画像診断である。病態、重症度、埋込みデバイスの有無、腎機能障害に左右されず、短時間撮像が可能、負荷検査が容易など、他の画像研究で障害となる要素が少ない。研究開発代表者らは、拡張型心筋症を対象にした後向き単施設研究により、残存心筋量の定量化、心筋ミトコンドリアの質的評価になるTc-MIBI心臓核医学検査(安静2回撮像法)指標で、心臓死および心筋の可逆性・不可逆性を高い確率で予測できることを見出しており、本研究ではTc-MIBI検査指標による心筋可塑性・心臓予後の予測性を多施設前向き観察研究により確立し、さまざま画像指標やゲノム情報などの統合解析を行うことで、特発性心筋症の治療成績向上および、以下のクリニカルクエスチョン(CQ)の解決をめざすものである。 CQ1: 特発性心筋症において治療反応性を簡便に評価できるか? CQ2: 特発性心筋症において画像診断統合により治療戦略構築に寄与する心筋傷害進展を評価できるか? 本研究の期待される成果は、エビデンスとなる論文発表、診療ガイドラインへの反映、診断レポートソフトへの導出である。研究成果により心筋症の病期・病態進展に応じた治療選択に関する臨床研究、他の画像検査およびゲノム解析との複合解析による心筋ミトコンドリアに着目した心筋可塑性研究への発展、より普遍的な心疾患への応用などの発展性を有する。 | |
レジストリ情報 | ||
対象疾患/指定難病告示番号 | 57 | |
目標症例数 | 200 例 | |
登録済み症例数 | 20 例 | |
研究実施期間 | 2021年4月~2024年3月 | |
レジストリ名 | 特発性心筋症インデグレーティドイメージングレジストリ | |
レジストリの目的 | 遺伝子解析研究;画像診断情報統合解析研究 | |
調査項目 | 患者背景、診断名、臨床情報、画像診断情報、ゲノム情報 | |
第三者機関からの二次利用申請可否 | 未定:研究開発代表者および分担者で検討中 | |
レジストリの企業利用について | 企業が利用することについては、患者の同意を取得していない | |
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | ||
レジストリURL | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 大谷朋仁 ohtani●cardiology.med.osaka-u.ac.jp |
※メールアドレスが掲載されている場合は、「●」を「@」に置き換えてください。