項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 多発性筋炎/皮膚筋炎に伴う進行性フェノタイプを示す間質性肺疾患に対する活性型IL-18特異的中和抗体の開発研究 | |
研究代表者名 | 川上純 | |
研究代表者の所属機関名 | 長崎大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 皮膚筋炎/多発性筋炎 | |
研究のフェーズ | シーズ探索研究;横断的基盤構築研究 | |
研究概要 | 多発性筋炎(polymyositis:PM)/皮膚筋炎(dermatomyositis:DM)の最大の死因は間質性肺疾患(interstitial lung disease:ILD)である。膠原病に伴う間質性肺疾患に関する世界初の診療指針である“膠原病に伴う間質性肺疾患診断・治療指針2020”では、膠原病に伴う間質性肺疾患の発症・挙動に応じた治療目標を定め、PM/DM-ILDは発症様式が急性・亜急性・慢性のいずれにおいても改善することはほぼなく、QOLと生命予後が不良のILDに分類され、有効な薬剤開発が希求されている。PM/DM-ILDは進行性フェノタイプを示し、その本質は炎症性肺線維化であるが、サイトカインプロファイルの観点からPM/DM-ILDの病態解析は進み、私たちの報告を含め、インフラマソームサイトカインIL-18の重要性が明らかとなってきた。IL-18は前駆体として産生され、インフラマソームでカスパーゼ依存性に活性型に転換されるが、私たちは既に活性型IL-18のみを阻害する特異的モノクローナル抗体を既に樹立し、国内外のアカデミアあるいは産業界に先駆けて、抗活性型IL-18特異的モノクローナル抗体を用いたPM/DM-ILDの治療法の開発研究を計画する。計画は以下の(1)-(6)の研究開発項目から構成する。(1):抗マウス活性型IL-18マウス抗体(既に樹立済み)を用いたブレオマイシン誘導性肺線維症マウスモデルにおける薬効評価(2):抗ヒト活性型IL-18マウス抗体(既に樹立済み)のヒト化(3):抗ヒト活性型IL-18ヒト化抗体の非臨床試験の準備(4):抗ヒト活性型IL-18ヒト化抗体のGLP/GMP製造の準備(5):非臨床試験実施に向けた薬事的検討(6):企業提携実現に向けた検討 である。PM/DM-ILDに対する生物学的製剤は導入されておらず、IL-18の前駆体は阻害せず活性型IL-18のみを阻害する今回の世界初の抗IL-18中和抗体の開発に類する分子標的薬はない。既に強力な阻害活性を有する抗マウス活性型IL-18マウス抗体および抗ヒト活性型IL-18マウス抗体は樹立し、ステップ1、ステップ2への移行が大いに期待され短期間での臨床応用達成の可能性が極めて高い開発研究である。 | |
レジストリ情報 | ||
対象疾患/指定難病告示番号 | iMCD:331、AOSD:54、PM/DM:50 | |
目標症例数 | iMCD:600例、AOSD:30例、PM/DM:100例 例 | |
登録済み症例数 | 0 例 | |
研究実施期間 | iMCD:2020年4月~2023年3月、AOSD:2021年10月~2024年3月、PM/DM:2021年4月~2024年3月 | |
レジストリ名 | iMCD:キャッスルマン病、TAFRO症候群、類縁疾患の診療ガイドラインの策定や更なる改良に向けた国際的な総意形成を踏まえた調査研究【RADDAR-J[77]】 AOSD・PM/DM:自己免疫疾患における患者レジストリを包含した難病プラットフォーム体制の構築と、それを利活用した長期にわたる全国規模の多施設共同研究【RADDAR-J [60]】 | |
レジストリの目的 | 自然歴調査;患者数や患者分布の把握;疫学研究;治験またはその他の介入研究へのリクルート;治験対照群としての活用;試料採取;バイオマーカーの探索;遺伝子解析研究 | |
調査項目 | 患者背景、診断名、家族歴、身体所見、検査所見、ゲノム情報ほか | |
第三者機関からの二次利用申請可否 | 可 | |
レジストリの企業利用について | 企業が利用することについて患者の同意を取得済み | |
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | 運営委員会で協議後、倫理委員会の承認を得て提供する。 | |
レジストリURL | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
生体試料の種類 | 血漿・血清;DNA;組織;細胞 | |
収集サンプル数 | 血清40検体、末梢血液細胞15検体、ゲノムDNA 20検体 | |
生体試料の登録例数 | 血清40検体、末梢血液細胞15検体、ゲノムDNA 20検体 | |
DNA登録例数 | ゲノムDNA 20検体 | |
全ゲノム解析済み症例数 | 0 | |
全エキソーム解析済み症例数 | 0 | |
外部バンクへの寄託 | なし | |
外部からの使用申請の受け入れ可否 | 可 | |
外部からの使用申請への対応 | 運営委員会で協議後、倫理委員会の承認を得て提供する。 | |
担当者連絡先 | ||
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