| 項目 | 内容 | |
|---|---|---|
| 事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
| 研究課題名 | 全身性エリテマトーデス患者の末梢血シングルセル情報を有したコホートによる妊娠合併症の発症機序の解明と発症リスクの同定 | |
| 研究代表者名 | 矢嶋宣幸 | |
| 研究代表者の所属機関名 | 昭和大学 | |
| 研究対象疾患名(または疾患領域) | 全身性エリテマトーデス | |
| 研究のフェーズ | 病態解明研究;エビデンス創出研究;疫学研究;ゲノム・オミックス解析研究 | |
| 難病プラットフォームとの連携の有無 | なし | |
| 研究概要 | 全身性エリテマトーデス(SLE)は若年から中年女性に発症する自己免疫疾患である。治療の進歩で長期予後は改善してきたが、妊娠予後は不良であり、その病態は明らかではない。 今回はSLE妊娠患者から生体試料を取得し、シングルセルRNA-seq、全ゲノム解析を行い、妊娠合併症の発生機序を免疫サブセットの観点から検討する。妊娠中、産褥期と経時的にシングルセルRNA-seqを実施する。その結果を末梢血免疫担当細胞28サブセットのトランスクリプトームと全ゲノム配列から成る機能ゲノムデータベースImmuNexUを参照することにより免疫担当細胞の分類が可能となる。この情報と臨床情報と合わせ解析を行うことにより、SLE妊娠アウトカムの病態解明を行う。また、妊娠症例は全ゲノム解析を実施し、SLE GWASを利用したpolygenic risk scoreから妊娠合併症のリスクを算出する。 本研究事業から以下の成果が期待できる。SLE合併妊娠において妊娠アウトカムと関連する細胞集団の同定、経時的な計測による妊娠アウトカムと関連した免疫細胞の変化の同定、から高リスク集団を早期に抽出することが可能になる。高リスク集団を合併症妊娠の専門家およびハイリスク妊娠に習熟した産科医に紹介することにより妊娠予後の改善を図ること可能となる。さらに特定の薬剤により免疫担当細胞の変化が同定されることにより、薬剤介入による妊娠アウトカムの改善が期待できる。得られたエビデンスを次回のSLEガイドライン改訂時に組み込む。 SLEは、異なる人種のSLE患者では遺伝子発現のパターンが異なることも知られており、日本人の診療にあたっては、日本人におけるデータの蓄積が重要である。日本人SLE患者のシングルセルRNA-seq解析の報告はなく、その観点からも本研究は貴重である。今回の研究は、将来的には治療ターゲットとなり得る新たな細胞集団や遺伝子の同定により、SLE合併妊娠のアウトカムを改善するための新規薬剤開発につながることも期待される。また、今回と同様の手法で他の慢性炎症疾患への展開が可能となる。 | |
| レジストリ情報 | ||
| 難病プラットフォームとの連携の有無 | なし | |
| 対象疾患/指定難病告示番号 | 全身性エリテマトーデス/49 | |
| 目標症例数 | 40 例 | |
| 登録済み症例数 | 33 例 | |
| 研究実施期間 | 2021年4月 - 2024年3月 | |
| レジストリ名 | ||
| レジストリの目的 | 遺伝子解析研究 | |
| レジストリ保有者のPMDA面談経験の有無 | なし | |
| 臨床情報の調査項目 |
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| 調査項目 | ||
| 第三者機関からの二次利用申請可否 | 申請があれば検討させていただきます | |
| レジストリの企業利用について | 企業が利用することについては、患者の同意を取得していない | |
| 二次利用申請を受けた場合の対応方法 | ||
| レジストリURL | ||
| バイオレポジトリ情報 | ||
| 生体試料の種類 | DNA;RNA | |
| 収集サンプル数 | 20 | |
| 生体試料の登録例数 | 20 | |
| DNA登録例数 | 20 | |
| 全ゲノム解析済み症例数 | 10 | |
| 全エキソーム解析済み症例数 | 0 | |
| 外部バンクへの寄託 | ||
| 外部からの使用申請の受け入れ可否 | 申請があれば検討いたします | |
| 外部からの使用申請への対応 | ||
| 担当者連絡先 | ||
| 昭和大学 矢嶋宣幸 n.yajima●med.showa-u.ac.jp | ||
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