項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 先天性腎性尿崩症の新規治療薬開発 | |
研究代表者名 | 内田信一 | |
研究代表者の所属機関名 | 東京医科歯科大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 先天性腎性尿崩症 | |
研究のフェーズ | 病態解明研究;シーズ探索研究;非臨床試験 | |
研究概要 | 本事業では先天性腎性尿崩症の治療薬の開発を目的とする。先天性腎性尿崩症は、尿濃縮機構が破綻し多尿となる疾患である。昼夜を問わない多尿と脱水症の回避に必要な多量の飲水は、著しいQOLの低下や社会活動の制限を招くことから、根治的治療法の開発が望まれている。尿濃縮機構の分子メカニズムはバゾプレシンにより制御されている。腎臓集合管のバゾプレシン2型受容体(V2R)にバゾプレシンが結合すると、cAMP/protein kinase A (PKA)の活性化を介し、AQP2水チャネルがリン酸化され、集合尿細管腔側膜へ移動したAQP2から水が再吸収される。先天性腎性尿崩症の原因の90%をV2Rの機能喪失型変異が占めている。 我々はAQP2のクローニング後(Nature 1993)、上記の尿濃縮メカニズムの解析で世界の第一人者として研究をリードしてきた実績がある。最近、PKAの細胞内局在を規定するA-kinase anchoring proteins (AKAPs)とPKAの相互作用に着目し、その結合阻害薬FMP-API-1がバゾプレシン非依存性にPKA活性を上昇させ、バゾプレシンと同程度の強力なAQP2活性化効果を持つことを発見した(Nat Commun. 2018)。 本研究では、このAKAP-PKA結合阻害という全く新しい方法で、尿崩症に苦しむ患者に完全な治療薬を届ける事を最終目標としている。 | |
レジストリ情報 | ||
なし | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
なし | ||
検査受け入れ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
東京医科歯科大学腎臓内科学 内田信一 suchida.kid●tmd.ac.jp |
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